ミャンマー人の受け入れの流れ

ミャンマー人の受け入れの流れ

ミャンマー人を受け入れる際の条件や手続きの流れ、国民性についてご紹介します。

国内手続き

国内手続き

 ミャンマーの制度上、特定技能外国人として来日を希望するミャンマー人は認定送り出し機関を通して手続きをしなければなりません。さらに、ミャンマー人が海外で働くためには、スマートカード(海外労働許可証:OWIC)が必要になります。

スマートカードはミャンマー人本人がミャンマー国内で申請発行するものであり、申請から発効まで4~5ヶ月ぐらいかかる場合があります。ミャンマー人が海外で働くためには、スマートカードと在留資格認定証明書の両方が必要になります。「在留資格認定証明書」は発行されてから、3か月の期限があるため、ミャンマー側でのスマートカードの申請とタイミングを合わせて申請することに注意しなければならない。

送り出し機関の必要性

送り出し機関の必要性

ミャンマー人を特定技能として受け入れた場合は、はじめに送り出し機関と契約をする必要あります。

送り出し機関は労働者の募集を行い、日本語能力や特定技能試験に合格しているのかを確認し、受け入れ企業に紹介し、採用が決まったらビザ申請、入国手続きなどをする役割を担っています。また、特定技能の方がトラブルになった時は、日本人とミャンマー人の間に入ることもあります。

さらに、人材の失踪を防止する対策として、送出機関の協力が必要になってきます。

送り出し機関への支払い額

送り出し機関への支払い額

送り出し機関に支払う金額はミャンマー政府が定めた1500ドル(税抜き)です。

ミャンマーの特定技能の現状

ミャンマーの特定技能の現状

今までミャンマー国内で受けることができる特定技能試験は介護・外食・農業のみでしたが、20244月から新型コロナ発生以降中止されていた「宿泊」と「建設」の分野の試験も受けられるようになりました。

ミャンマーで実施されていない分野の試験を受けるために、隣国タイに行くケースも多いのがミャンマーの現状です。

2023年6月時点で、日本に居るミャンマー特定技能外国人数は8031人(全体の4.6%)となっています。ミャンマー国内の政治・経済の情勢が悪化していることから、国外で働くことを希望する人材は多く、今後も増えていく見込みです。

受け入れにあたって注意すべき点

受け入れにあたって注意すべき点

・給与の上昇が、仕事への意欲向上につながる。

・時間にルーズな人が多いため、最初からきちんと注意すること。

・丁寧に指導すること。

・問題があっても我慢するので、常にチェックすること。

ミャンマー人の特徴

人口 約5500万人(日本の約半分
宗教 90%が仏教徒
性格 ・真面目 ・忍耐力がある ・ボランティア精神がある

大房行政書士法人代表 / 株式会社KMT取締役
行政書士 大房明良 監修

東京都大田区蒲田に生まれ、大学在学中に訪れたカンボジアで学校建設ボランティアに参加し、貧困問題に興味を持つ。2016年に行政書士事務所を開業し、カンボジア語が話せる行政書士として入管業務を専門に行う。現在は特定技能申請をメイン業務とし、2023年5月現在で申請数は4500件を超える。
また、取締役を務める株式会社KMTでは、約600名の特定技能外国人の支援を行っている。